牧口常三郎は、教育学のスローガンとして、経験から出発せよ、価値を目標とせよ、経済を原理とせよと主張しました。
苫野一徳さんが教育哲学で掲げているテーマについては、牧口常三郎に縁をして、20年以上考えてきたことです。
苫野さんの哲学には意義があると思うし、自分は論争にもディベートにも全く興味がないですが、普通に考えれば、牧口の哲学がよりラディカルで根本的だと思います(これについては火を見るよりも明らかというのは言い過ぎか。さすがに考えて比べないとわからない。しかし考えて比べ続ければわかることだと思います)。自由に価値があるとしたら、自由は価値の部分で、価値論が避けられないわけです。価値哲学の方が全体的で根本的、抽象的です。
 海外の人の研究が苫野さんが事例であげたところなら、ひどいなあと思います(そんなところで止まっているのって、率直に思ってしまいます。と言いながら牧口先生の先に後世は進まないといけないと思う。その困難さ。軟弱な自分。それに本当に力が足りなすぎる。)。
哲学研究を名乗って、よりラディカルで、根本的で原理的な哲学あるのに、触れないとかおかしいですよ。