因果関係について、人類がどう考えてきたのか。それを踏まえて、因果ダイアグラムがシンプルで美しすぎる。ノードと矢印、記号だけで因果関係を表現できる。そして、因果関係を特定するための「反事実」的思考。

教育の仕事でも、身近に因果関係を特定するのが難しい問題もあるだろうけれど、特定できるものもある。因果推論の考え方で因果関係を捉えていくことの効用はとても大きいと思う。

まずエビンデンスは、もちろん参考にするけど、エビデンスを待つ必要はない。自分で観察して因果関係を考えて(時には因果ダイアグラムに表して)、反事実的思考で因果関係を特定する。原因がわかれば、人間は、よけいな苦しみを避けたり、より幸せになったり成長したりするために計画、判断、行動できるようになります。

ランダム比較試験を現場の人がやることはできないですから。しかし、因果推論はできます。パールの因果推論は絶対に学んだ方がいいと思います。

因果関係の特定自体が、すべての人の人生を左右する大きな要因となるものだと思う。

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