相関関係「一方の変数の増減にあわせて、もう一方の変数も増減する」
もしこの定義なら、相関関係があることが特定されるならば、因果関係もあると言えそうだと思ったけれど、「育毛剤を使っている人ほど、10年後にハゲる」という事例をよく読んだら、わかりました。遺伝などの第3の共通の要因があって、因果関係があるように推測されてしまうことが疑似相関。
 
因果関係がなくても、相関関係があることはあるのか。もやもやしたものが晴れました。
 
ランダム化比較実験は、元はヒュームのアイデアらしい。疑似相関があるから、因果関係を特定するのはとっても難しい。ランダム化比較実験などの積み重ねによるメタ分析で効果が高いとされているものは、因果関係があると考えても良さそうです。
 
疑似相関が存在するから、
ヒュームみたいな因果の理論が出てきたのかも。
疑似相関を因果関係だと勘違いしていると考えられる事例があるから、原因と結果のつながりを経験できないのだと(それら並んで起きているだけ)。それらのつながりは、習慣的に想像力から生まれるものだということ。
 
習慣的に疑似相関の関係にあるものを因果関係だと人が勘違いすることは結構起きるのかもしれない。
 

ヒュームの理論と統計学の因果関係と相関関係の知識を総合して、生活に結びつけて考えると、人間は、因果関係がないのに、疑似相関であるのに、因果関係があるかのように想像してしてしまうことがあるから、やはり統計学や科学的な営みは、とても大切だということ。

ヒュームは、因果関係は、全部想像と習慣の産物だということを書いていたけれど(そんなことはないですね。ということで自分は反ヒューム主義なんだと思う)。